研究課題/領域番号 |
17H03304
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
張 鋒 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70303691)
|
研究分担者 |
山本 由弦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 数理科学・先端技術研究分野, 分野長代理 (10435753)
岩井 裕正 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80756908)
阪口 秀 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 数理科学・先端技術研究分野, 分野長 (10235145)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
|
キーワード | 海洋工学 / 地質学 / 土壌圏現象 / 地震工学 / 解析・評価 |
研究成果の概要 |
本研究では,プロトデコルマ層準とそうでない深海底堆積物を用いて静的・動的載荷と境界値問題の数値実験を実施し、以下の知見が得られた。①最大圧密応力が圧密降伏応力pcの1.6-4倍の動的載荷を与えると面構造が発達する性質はプロトデコルマ層準とそうでない層準が共通である。②4 pcを動的載荷すると面構造の発達は振動回数に依存しないプロトデコルマ層準の特有性質が確認できた。③沈み込み過程を時系列的な数値実験を実施し、デコルマを形成させる支配的な要因は静的せん断力ではなく、地震などの動的載荷である仮説を境界値問題としてもある程度検証できた。即ち精巧な海底岩盤力学モデルの確立がある程度できたといえる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地質学と地盤工学の見地からデコルマ形成メカニズムを解明するため、種々の室内力学要素試験、電子顕微鏡による微視的構造の観察と帯磁率異方性測定により、その巨視的力学特性と微視的構造の内在関係を調べた。また、地震荷重、プレート沈み込み時のせん断力を同時に受けた際、海底地盤の挙動を数値実験で調べた。その結果、微視的構造変化も適切に反映できる精巧な海底岩盤力学モデルの確立がある程度できた。従来の理論で全く解釈できない断層付近の種々の力学特性、例えば、静岩圧に近い間隙水圧の分布や、デコルマが高密度化にもかかわらず構造が保たれる現象の解明に繋がり、地震伝播メカニズムを解明する一つの手がかりとなる。
|