研究課題/領域番号 |
17H03312
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 修三 大阪大学, 工学研究科, 教授 (40172663)
|
研究分担者 |
入江 政安 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (00379116)
中谷 祐介 大阪大学, 工学研究科, 助教 (20635164)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
|
キーワード | 閉鎖性海域 / 港湾 / 水交換 / 栄養塩循環 / 流況制御 / 発電所取放水 / 環境影響評価 / 環境水理学 / 水質汚濁 / 流動制御 |
研究成果の概要 |
沿岸域に立地する事業所の取放水や排水を積極的に利用した、閉鎖性海域における水環境改善の可能性を検討した。 事業所データの解析から、大阪湾奥部の沿岸域に位置する事業場から排水される流量は、大阪湾に流入する河川流量に匹敵し、そのうち発電所排水量の割合は約80%と極めて大きく,沿岸域の流況改善に利用できる可能性が示唆された。発電所周辺海域において現地調査と数値シミュレーションを実施し、発電所の取放水方法や流量の変化が港域の水交換と水質に及ぼす影響を予測した。その結果、流動構造(残差流系)の変化や水交換の促進が認められたが、その効果は港域スケールに大きく依存することなどが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海域の負荷削減施策による海域の環境偏差の問題や生物生産性の低下など、いま日本の都市沿岸域が抱える新たな課題に対して、従来の水質の規制・管理ではなく、都市沿岸域に特化した新たな環境改善策となることが期待できる。また、環境の「保全」を目的とした事業アセスメントの課題を抽出し、これまで積極的な利用ができなかった事業所からの取放水を利用した停滞水域の流動・水質の制御による水環境の「再生」と「創造」と一体化した、アセスメントの必要性と重要性を提示した。
|