研究課題/領域番号 |
17H03331
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
大瀧 雅寛 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (70272367)
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研究分担者 |
由良 敬 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50252226)
相川 京子 (小島京子) お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (80262351)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 消毒処理 / 損傷部位 / 蛍光タンパク発現 / 紫外線耐性 / 核酸種 / 塩基配列 / 塩素消毒 / オゾン消毒 / 紫外線消毒 / 蛍光タンパク質 / フローサイトメータ / 人工DNA / 土木環境システム / 微生物 / 不活化機構 / ペリプラズム / UV耐性 |
研究成果の概要 |
塩素・オゾン処理においては,遺伝子操作により細胞内に蛍光タンパク質(EGFP)発現させた大腸菌を作成し,処理後の蛍光タンパク漏出量から細胞膜損傷の定量的評価が可能となった.3種の大腸菌でEGFP発現を可能とした.またEGFP発現個所を変えることで細胞外膜と内膜の損傷を区別しての評価が可能となった.これら大腸菌の塩素処理によりHOClとOCl-の細胞膜への作用機序の違いを明確にした.またオゾン溶解水,オゾン曝気処理とも細胞膜ではなく細胞質が主な作用機序であることを明確にした. 紫外線処理においては核酸形態(RNA,DNA,一本鎖,二本鎖)の異いとチミン量の違いによる耐性への影響を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消毒処理による細菌細胞の作用機序を定量的に明らかにする手法を確立した.この手法を大腸菌への塩素・オゾン処理に適用することにより,大腸菌の死滅率だけでなく,作用機序の定量的な結果を把握することで,病原細菌への効果推定をより確たるものとすることができ,さらに致命的な効果を与える消毒条件の推定に利用できる.また紫外線処理における核酸形態およびチミン含有量の違いが紫外線耐性へ与える影響を明らかにした成果により,紫外線耐性が不明な病原ウイルスの核酸種および塩基配列を把握することで,紫外線耐性の推定に応用できる.以上のように病原微生物による衛生環境悪化の効果的な抑制に寄与する研究成果である.
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