研究課題/領域番号 |
17H03338
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
五十嵐 規矩夫 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (40242292)
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研究分担者 |
佐藤 公亮 東北大学, 工学研究科, 助教 (50788510)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 建築構造 / 鋼構造 / 座屈 / 薄板 / 境界条件 / 荷重条件 / 断面形状 / 塑性変形能力 |
研究成果の概要 |
本研究は,薄板化鋼構造部材の終局状態における実保有性能の評価とその合理的な設計法を確立することを目的としている.具体的には,構成板要素が薄板化された鋼構造部材は座屈不安定現象により部材の保有性能が左右されることから,その挙動を把握,解明することで,弾性座屈耐力から終局耐力算定までの新たな薄板部材設計法を提案したものである. 加えて,薄板化鋼構造部材の不安定性状に大きな影響を及ぼす部材が取り付く箇所の形状・境界条件および補剛スチフナ等の関係性に言及した上で,より合理的な薄板化鋼構造部材の開発,周辺部材との関わりを考慮した合理的な設計法につながる成果を示している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は実部材に近いモデルの検討を通して,周辺境界条件を考慮した鋼構造部材の実挙動を検討したものである.この結果は塑性ヒンジが形成される最も重要な箇所の合理的かつ適切な設計手法を与えるとともに.設計基準,規準,指針等に取り入れられることで,座屈設計手法の高度化に貢献することができる. また,本研究の成果を応用することにより,適材適所においてさらなる部材構成板要素の薄板化も可能となり,経済的,人為的な省力化に繋がっていく.本研究の成果は,不安定挙動の評価法および設計法の確立という学術発展ばかりでなく,薄板利用を促進による薄板市場の裾野拡大に繋がり,産業界にとってもその恩恵は大きい.
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