研究課題/領域番号 |
17H03356
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
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研究分担者 |
三田村 輝章 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10406027)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (20345383)
金澤 伸浩 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (40315619)
白石 靖幸 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50302633)
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (50415692)
坂口 淳 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (90300079)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | ダンプネス / 室内環境 / 健康リスク / リスクマネジメント / リスク認知 / シックハウス / 住宅 / 健康影響 |
研究成果の概要 |
本研究は,ダンプネスの評価法を構築し,それに基づいてダンプネスの室内環境の実態に迫った点が特徴の一つである。ダンプネスの評価法では,小児・児童のシックハウス症状の有症率との関連性を示し,特に,眼症状と鼻症状では明確である。すなわち,ダンプネスの程度とシックハウス症状とに用量-反応関係を示唆している。また,ダンプネスによる室内環境の特徴として,団らん時の相対湿度が居間では50%程度,寝室では70%程度になっていることが確認された。よって,室内の湿度が直接的な原因にならずとも,それが高い状態が継続することは,小児・児童の健康に影響している可能性を指摘することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ダンプネスに対するリスク認知を適切に評価する手法を提案した。健康リスクを認識していても,ダンプネスによる室内環境汚染を防除できていない実態が把握できたため,リスクマネジメントの観点から,居住者に対するリテラシーを涵養する何らかのしかけが必要であることが窺える。また,国際的にはダンプネスと真菌との関連性が注目されているが,真菌汚染を適切に評価する手法は確立されている訳ではない。本研究の範囲では,室内の真菌については十分な知見を得ることができなかった。今後,微生物や化学物質との関連性が明らかになれば,健康リスクが低減された住環境の構築に繋がるものと大いに期待できる。
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