研究課題/領域番号 |
17H03385
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
増本 博 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 教授 (50209459)
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研究分担者 |
小林 伸聖 公益財団法人電磁材料研究所, その他部局等, 研究員(移行) (70205475)
青木 英恵 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (60733920)
曹 洋 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (50804598)
池田 賢司 公益財団法人電磁材料研究所, その他部局, 研究員(移行) (40769569)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | トンネル磁気誘電効果 / トンネル磁気光学効果 / トンネルファラデー効果 / ナノ複相構造薄膜 / 複機能物性 / 新複機能物性材料 / トンネル磁気抵抗効果 / 磁性金属 / 強誘電体 / 新機能物性材料 / 誘電体 / 光物性 |
研究成果の概要 |
磁性ナノ金属粒子とセラミックスマトリックスとで構成されるナノ複相構造薄膜は、ナノ量子効果に基づく新奇特性が次々と生まれている。本研究では、磁場変化により誘電率を制御できる「トンネル磁気誘電効果」の特性向上を、材料の組み合わせ、成膜方法の改良、膜微細組織の構造制御により実現した。さらに、光通信に用いられる波長(1550nm)の光に対して、実用材料であるビスマス鉄ガーネットの約40倍もの巨大なファラデー効果を示す、全く新しい発想による磁気光学材料「トンネルファラデー効果」をFeCo-Y-F系ナノ複相構造薄膜によって見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい産業の創出には、新しい特性を有する材料の創製が重要なカギを握っている。本研究では、本グループで発見した「トンネル磁気誘電効果」および「トンネル磁気光学効果」の更なる特性向上に成功した。近未来において、全く新しいコンセプトに基づく磁気・光・誘電電子デバイスなどが創出される原動力になると予想される。特に本研究期間中に発見した「トンネルファラデー効果」は、現在使用されているYAG系材料が発見されて以来、45年ぶりにファラデー効果の特性を大幅に向上させた材料であり、今後の光デバイスの高機能化・小型化に貢献することが期待される。
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