研究課題/領域番号 |
17H03432
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
赤松 謙祐 甲南大学, フロンティアサイエンス学部, 教授 (60322202)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | ダイレクトめっき / 透明導電膜 / ポリイミド / フレキシブル透明導電膜 / フレキシブル基板 / ポリイミド樹脂 / 光ダイレクトリソグラフィー / 透明導電性回路基板 / 材料加工・処理 |
研究成果の概要 |
本研究では、光リソグラフィーとダイレクトメタライズ法を融合し、柔軟性を有する高分子フィルム上への透明導電膜の作製に向けたイオン輸送過程の制御および基盤技術の開発を行った。その結果、紫外線照射による銀イオンの還元により、用いたフォトマスクパターンをポリイミド基板上に転写することに成功し、フレキシブル樹脂上に金属配線パターンをダイレクトに形成可能であることがわかった。また、銀パターンの被覆率の増大とともに透過率およびシート抵抗値は減少し、被覆率が2~6%において透過率90%以上、シート抵抗値100オームのフィルムが得られたことから、透明導電膜としての応用が可能であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジストや水以外の液体を使用しない本手法は、廃棄物をほとんど出さないことから省エネルギー性に優れた超低環境負荷型のプロセスであり、電子機器製造におけるエネルギー投入を飛躍的に低減できる。また、本提案技術は電子回路基板を利用するすべての産業界に対し適用可能な新技術であり、産業・市場ニーズへのマッチング性は極めて高い。将来的にはフレキシブルタッチパネル、液晶ディスプレイ、電子ペーパー等の急速な普及に貢献できる。さらに、学術的には分子エレクトロニクス、ナノテクノロジーなどにおけるデバイス開発・物性検証に応用可能な技術を提案でき、新しい学術領域を開拓できる可能性を秘めている。
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