研究課題/領域番号 |
17H03438
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金属・資源生産工学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
成田 弘一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究グループ長 (60357689)
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研究分担者 |
元川 竜平 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 物質科学研究センター, 研究主幹 (50414579)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 溶媒抽出 / 溶液化学 / 白金族金属 / パラジウム / 抽出速度 / 希釈剤効果 / 液―液界面 / 反応・分離工学 / 化学工学 / 廃棄物再資源化 / 界面張力 / DHS / 中性子反射率 |
研究成果の概要 |
本研究では、希釈剤にn-オクタン/1-オクタノールを用い、スルフィド系抽出剤ジ-n-ヘキシルスルフィド(DHS)及びチオジグリコールアミドによる、塩酸溶液からのPd(II)液―液抽出における1-オクタノールの影響を明らかにするために、金属抽出分配挙動、抽出溶媒の物性及び液―液界面のX線/中性子反射率測定等を行った。DHS系においては、DHSモル濃度の10~50倍の1-オクタノールが含まれている際に、Pd(II)抽出速度が最小になることが分かった。誘電率や界面張力等の物性に関しては、この様な特異点はなかった。一方、反射率測定からは、界面付近の1-オクタノールの凝集に顕著な変化が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属製錬における液―液抽出プロセスでは、アルカン系希釈剤へのアルコールの添加が、第三相等の操業を阻害する物質の生成を防ぐために頻繁に行われている。しかしながら、その添加が金属の抽出挙動に与える影響の詳細について、これまで解明されていなかった。本研究では、基礎科学的データを取得することで、アルコール添加量と金属抽出速度の関係がかなり明らかになった。金属リサイクルの精製工程においても、液―液抽出はその中心技術であることから、本研究の成果は、リサイクル推進の点でも貢献しており、その社会的意義は大きい。
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