研究課題/領域番号 |
17H03458
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
触媒・資源化学プロセス
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
和田 健司 香川大学, 医学部, 教授 (10243049)
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研究分担者 |
馮 旗 香川大学, 創造工学部, 教授 (80274356)
吉田 朋子 大阪市立大学, 複合先端研究機構, 教授 (90283415)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | グリーンケミストリー / 固体触媒 / 有機金属触媒 / イリジウム / 酸化チタン / 酸化セリウム / 脱水素反応 / C-H結合活性化 / イリジウム錯体 / 脱水素 |
研究成果の概要 |
本研究では、固体結晶表面上の有機金属種の動態制御による環境対応型高性能固体触媒を開発した。 脱水素型ベンゾイミダゾール類合成反応に有効なルチル担持Ir触媒、および水素移動型反応に有効な{010}/{101}面を豊富に有する酸化チタン担体Ir触媒を開発し、担体へのリン修飾の有効性を示した。一方、スチレン類の脱水素シリル化反応に対して、高活性、高選択性を示すイリジウム錯体・酸化セリウム複合触媒を開発した。さらに、炭素-炭素多重結合のヒドロアリール化に対して有効なHCHOおよびPPh3処理Ru/CeO2触媒を見出し、近赤外分光イメージング法による反応生成物の迅速解析の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来と比較して飛躍的に貴金属種当たりの活性が高い触媒開発、および温和な条件下での反応を可能にし、かつ回収・再利用が容易な触媒開発に至った。これら開発触媒はいずれも調製が容易で反応後の生成物分離も効率よく行える。さらに希少な貴金属元素の高効率利用を達成しており、有機合成プロセスの簡略化とコスト低減につながることから、産業および元素戦略の双方の観点から波及効果が期待できる。固体表面での有機金属錯体の動的挙動に完全な解明には至っていないが、高活性を引き出すための幾つかの必要要件を明らかにしており、学術的に意義深い。
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