研究課題/領域番号 |
17H03465
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
田中 剛 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20345333)
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研究分担者 |
吉野 知子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30409750)
前田 義昌 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30711155)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 微細藻類 / 有用物質生産 / オイルボディ / プロスタグランジン / アラキドン酸 / 有用珪藻 |
研究成果の概要 |
本研究では、微細藻類を用いてバイオ医薬品であるプロスタグランジン類 (PG) を製造するプロセスを構築した。疎水性で細胞毒性を示すPGを細胞内で区画化して蓄積するために、脂質膜で覆われたオイル蓄積のためのオルガネラ (オイルボディ) が発達した珪藻Fistuliera solarisをホスト生物として用いた。前駆体であるC20脂肪酸をPGに変換するシクロオキシゲナーゼをF. solaris細胞内で組み換え発現したところ、これまでに報告された遺伝子組み換え植物を用いたPG生産よりも高い生産性を達成した。また、生産されたPGの一部はオイルボディに輸送されていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、細胞毒性を示すような疎水性化合物を微細藻類細胞内で生産し、オイルボディに貯蔵する技術を確立した。市場規模が大きいPG生産において微細藻類が利用できることを世界で初めて示す報告となり、その生産性の高さからも波及効果は非常に大きい。本技術は、様々なバイオ医薬品を微細藻類ホスト細胞内で生産する際に応用することができる点で社会的に意義深い。また、遺伝子組み換え発現したシクロオキシゲナーゼによるPG類生産の動態に関する知見は学術的にも有用である。
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