研究課題/領域番号 |
17H03495
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安川 宏紀 広島大学, 工学研究科, 教授 (40363022)
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研究分担者 |
佐野 将昭 広島大学, 工学研究科, 助教 (40582763)
平田 法隆 広島大学, 工学研究科, 助教 (80181163)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 速力試運転解析 / 外乱修正法 / 谷口・田村法 / PTEM法 / プロペラ荷重度 / 試運転解析 / 抵抗増加 / 潮流速推定法 / 速力試運転 / 外乱修正 / 自航要素 / テイラー展開法 / ダイレクトパワー法 |
研究成果の概要 |
本研究では,信頼性ならびに解析精度の高い船の速力試運転解析法を開発した。風波潮流等の外乱によるプロペラ回転数や船速の修正量は微小であるとの仮定の下,プロペラ推力と船体抵抗ならびにプロペラトルクと伝達馬力の釣り合い式をベースとして,最初に,プロペラ荷重度による自航要素の変化の影響を考慮し,次に,外乱に関わる情報を必要としない新しい速力試運転解析法を開発した。検証として,コンピュータ上でのヴァーチャルなものと実際の試運転データを用いるものの2つを実施した。検証の結果,今回開発した試運転解析法は,信頼性が高く,修正精度が大幅に向上しており,速力試運転解析法として有望であることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,精度,ロバスト性,信頼性,効率性において従来法よりも一層高度化した船の速力試運転解析法を開発した。それを達成するために,プロペラ荷重度による自航要素の変化の影響を考慮し,さらに操舵ならびに斜航による抵抗増加を織り込んだ外乱修正法ならびにロバスト性ならびに効率性を向上させた潮流速予測法の高度化を行った。修正法の検証は,実船の速力試運転データを用いて実施した。本研究で目指す,新しい速力試運転解析法の構築により,従来やや信頼に欠けた船の性能を的確に把握することが可能となった。これは,我が国のみならず,世界の造船業や海運業に大きく貢献するものである。
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