研究課題/領域番号 |
17H03517
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
外山 健 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (50510129)
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研究分担者 |
大澤 一人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (90253541)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 陽電子消滅法 / 中性子照射 / 電子線照射 / 昇温脱離分析 / 水素捕獲 / 陽電子消滅 / 空孔型欠陥 / 照射欠陥 / 昇温脱離測定 / 原子力エネルギー / 水素 / 金属物性 / 格子欠陥 |
研究成果の概要 |
陽電子消滅法と昇温脱離分析によって、照射されたタングステン中の照射欠陥への重水素捕獲を観察した。純粋なタングステンを電子線照射または中性子照射し、照射後焼鈍を真空中または重水素ガス中で行った。重水素ガス中で焼鈍された試料の陽電子寿命は真空中で焼鈍された場合よりも短いことから、照射欠陥への重水素捕獲が示唆された。このことは、同時計数ドップラー広がり測定によって陽電子が重水素の電子と消滅することを直接観察することによって示された。 照射欠陥への水素同位体捕獲を陽電子消滅法によって明確に示したものであり、今後空孔型欠陥と水素との相互作用をより定量的に解明することにつながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素脆化は広い学問分野にまたがる学際的な課題であり、これまでに多くの研究が行われてきた。本研究は、実験手法および理論計算の最近の進歩をもとに水素-空孔型欠陥の相互作用に焦点を当てるものであり、水素脆化研究において水素拡散・捕獲プロセスをより良く理解するための材料科学からの知見を与える。原子力材料の劣化機構解明につながるのみならず、材料科学的にも大きな意義がある研究である。
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