研究課題/領域番号 |
17H03541
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
河崎 洋志 金沢大学, 医学系, 教授 (50303904)
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研究分担者 |
田嶋 敦 金沢大学, 医学系, 教授 (10396864)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 大脳 / 大脳皮質 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
大脳の表面にはシワ(脳回)が存在する。脳回は高次脳機能の獲得に重要だと考えられているが、その形成原理の解明は遅れている。本研究ではフェレットを用いて、脳回の形成機構の解析を行った。その結果、FGFシグナルが脳回形成に必須であることを見いだした。FGFは神経前駆細胞の分裂を促進して脳回形成を促進することが示唆された。脳回形成に重要となる細胞生物学的プロセスを検討し、大脳皮質表層への細胞の移動が重要であることを見出した。さらにsonic hedgehogシグナルがoRG神経前駆細胞を未分化状態に維持することにより前駆細胞数を増加させ、脳回形成を促進することを見いだした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質は脳機能の中枢であり、様々な脳神経疾患や発達障害の首座であることから、大脳皮質の形成機構の解明は脳神経科学の最重要課題の一つである。ヒトなどの高等哺乳動物の大脳皮質の表面にはシワ(脳回)が存在する。脳回の獲得により大脳皮質の表面積が著しく増加し、多くの神経細胞を持つことが可能となったと考えられている。従って、脳回は大脳皮質の高機能化の基盤となった重要な構造と考えられている。さらに滑脳症や多小脳回症など脳回異常疾患の病態解明も必要であり、また自閉症や統合失調症での脳回異常も報告されていることから、脳回の形成原理の解明は極めて重要である。
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