研究課題
基盤研究(B)
神経は軸索と呼ばれる長い突起を持ち、それが物理的に切断されるとさまざまな神経障害が起こる。そこで多くの神経は切断された軸索を再生する能力を持つが、その再生を誘導する分子メカニズムについてはその一部しかわかっていない。本研究では、モデル生物である線虫を用いて、軸索再生を制御する新規因子の同定と解析を試みた。その結果、いくつかのsvh遺伝子を含めた多くの制御因子を同定し、軸索再生におけるそれらの機能および役割について明らかにした。
本研究では、線虫をモデル動物として、神経軸索再生を制御する複数の因子、およびそれらが制御する複数のシグナル伝達経路について明らかにした。神経軸索再生機構の種を超えて保存された機構の解明は、脊髄損傷をはじめとする神経損傷を回復させる方法を開発するために必要な基礎生物学的知見であるという意味で、社会的にも重要な研究である。今回の研究で新たに明らかになった因子はほぼ全てがヒトにも存在することから、本研究成果が神経損傷治療につながる研究の礎になることが期待される。
すべて 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件)
The Journal of Neuroscience
巻: 39 号: 29 ページ: 5662-5672
10.1523/jneurosci.2059-18.2019
EMBO reports
巻: 20 号: 10
10.15252/embr.201847517
Genetics
巻: 213 号: 2 ページ: 491-500
10.1534/genetics.119.302492
Journal of Cell Science
巻: 132 号: 11
10.1242/jcs.228809
Nature Commun.
巻: 9 号: 1 ページ: 3099-3099
10.1038/s41467-018-05478-w
Cell Rep.
巻: 24 号: 7 ページ: 1880-1889
10.1016/j.celrep.2018.07.049
PLOS Genetics
巻: 13 号: 11 ページ: 1-25
10.1371/journal.pgen.1007100
BIO-PROTOCOL
巻: 7 号: 11 ページ: 2312-2312
10.21769/bioprotoc.2312
Curr. Opin. Genet. Dev.
巻: 44 ページ: 54-60
10.1016/j.gde.2017.01.010