研究課題/領域番号 |
17H03545
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
濱口 航介 京都大学, 医学研究科, 講師 (50415270)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 11,830千円 (直接経費: 9,100千円、間接経費: 2,730千円)
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キーワード | 外界のモデル化 / 行動選択 / 報酬学習 / カルシウムイメージング / システム神経科学 / 強化学習 / 神経科学 / 模倣学習 / 細胞内膜電位記録 |
研究成果の概要 |
模倣学習は,脳にとっては外界のモデル化という統一した枠組みに含める事が可能である.本研究では鳴禽類とマウスにおいて,外界のモデル(親の歌/環境)の脳内表現の解明を行った.鳴禽類では高次運動野と周辺領域からの神経活動記録を行った.マウスにおいては,報酬条件が変化する条件を理解し,予測的な行動を行う事がわかった.これは環境の構造を学習した事を示している.また二光子カルシウムイメージング法を用いて行動選択に関わる脳領域の神経活動を計測し,予測的な価値判断が表現されている事を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
模倣学習に必要な要素は,外界のモデル化と,自己の行動の評価である.しかし外界がどのように脳内で表現され,行動選択に反映されているのかは,あまり明らかではなかった.本研究では生まれながらに模倣学習が容易な鳴禽類に加えて,遺伝子操作が簡便なげっ歯類を用いて,外界の変化を予測しながら行動選択を行う仕組みを調べた.本研究では,鳴禽類でもマウスでも,高次運動野およびその周辺領域が外界のモデル化と行動への反映に重要な働きをする事が明らかになった.今後は高次運動野領域と報酬系との関わりを調べる事で,自己の行動を変容させる仕組みが明らかになるだろう.
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