研究課題/領域番号 |
17H03557
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
白尾 智明 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20171043)
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研究分担者 |
花村 健次 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40361365)
山崎 博幸 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10334137)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | アクチン / ドレブリン / シナプス / アルツハイマー病 / 培養 / 超微小形態 / ライブイメージング / アクチン細胞骨格 / コフィリン / 海馬 / 超解像顕微鏡 / スパイン / 分子動態解析 / シナプス可塑性 / 動態 / アクチン線維 / PSD-95 / 神経細胞培養 / 超解像顕微鏡観察 / 生体に光子顕微鏡観察 |
研究成果の概要 |
初代培養用海馬解離神経細胞を凍結保存し、以後の実験ではこの同一ロット細胞を融解後使用することにより、初代培養神経細胞実験の再現性を高めることに成功した。各種シナプスタンパク質のスパイン内微小局在解析を超解像顕微鏡で解析し、ドレブリン、PSD-95、CaMKIIのグルタミン酸刺激依存性微小局在動態を明らかとした。さらに、ドレブリンA特異的ノックアウトマウス(DAKO)におけるスパイン動態の変化を蛍光アクチンをKOマウスに発現させることにより、解析した。また、安定化アクチン線維の有無とCaMKIIの動態の関係を解析し、CaMKIIの動態にはアクチン線維の安定性が関与することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、ドレブリンの結合により作り出される安定化アクチン繊維の有無によりスパインの形態変化やスパイン内の機能タンパク質の動態が制御されていることがわかった。この結論から、アルツハイマー病におけるドレブリンの消失がシナプスの全般的機能不全を引き起こし、認知症の発症に深く関連していることが示唆された。ドレブリンの消失を防ぐことにより、将来的に認知症の治療薬を開発できる可能性を強く示唆しており、高齢化社会の到来後も生活の質を保った持続可能な社会を作ることに貢献すると考えられる。
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