研究課題/領域番号 |
17H03564
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山内 淳司 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20335483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ミエリン / 脱ミエリン / ミエリン維持 / ミエリン再編 / シュワン細胞 / オリゴデンドロサイト / シグナル伝達分子 / 交換因子 / 大脳白質変性症 / 恒常性 / 再ミエリン化 / オリゴデンドログリア細胞 / カプリゾン / ミエリン化 / 再生医療 / ミエリン再生 / 受容体 / アダプター分子 / サイトヘジン / ホメオスタシス / 創薬標的 / シグナル伝達 / 変性疾患 / 創薬標的分子 / インビトロ共培養システム / キナーゼ / 遺伝子改変マウス / 脱ミエリン現象 / 低分子量GTP結合蛋白質 / 髄鞘 / 維持 / 脱髄 |
研究成果の概要 |
末梢神経系のミエリンの再編は、神経組織全体としての恒常性の維持に必須である。しかしながら、末梢神経系のミエリンは強固な構造体であるというイメージが定着し、現在まで再編にかかわる研究はほとんど行われていなかった。この研究では、このミエリン再編のメカニズムを解明することを目的とし、それを制御する主要分子を明らかにすることを試みた。その結果、BIG1やArf1というミエリン再編および維持を司る新たな分子を明らかにした。ミエリン再編に関与する分子を明らかにすることで「本来からだに備わった」メカニズムを誘導し、脱ミエリン疾患の新たな治療戦略に関する分子基盤を提供できると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では自然状態での再ミエリン化に関与する主要な分子メカニズムの解明を行った。どのような分子がその起点になり、その後のミエリン化過程を維持し制御するのか明らかにした。遺伝性や炎症性の脱ミエリン病が発症すると、初期過程では脱ミエリン現象と再ミエリン化が繰り返され、最終的に脱ミエリン現象が再ミエリン化より優勢を占めることで不可逆的な脱ミエリン状態になる。もし自然状態での再ミエリン化のメカニズムが解明できれば、本来からだに備わっているメカニズムを人為的に操作することで再ミエリン化が達成できるはずである。したがって、当該研究は末梢神経変性疾患の改善研究にも応用できると期待される。
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