研究課題/領域番号 |
17H03605
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石濱 泰 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30439244)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | キナーゼ / キナーゼ基質 / リン酸化プロテオーム / 細胞内シグナル伝達 / リン酸化シグナル / プロテオーム |
研究成果の概要 |
本研究では、キナーゼの生理的基質を大規模に同定する方法を確立し、細胞内キナーゼ―基質相関を解明することにより、細胞内リン酸化ネットワークの分子基盤を明らかにし細胞内シグナルパスウェイ大規模解析法を確立することを目的とした。キナーゼの生理的基質を同定するため、キナーゼ摂動に伴うリン酸化の変化を大規模に計測する手法、インビトロキナーゼアッセイから各キナーゼのリン酸化モチーフを抽出し、そのモチーフとの一致度をスコア化する手法およびキナーゼ―基質間過渡的相互作用を解析する手法を開発した。さらにそれらの情報をもとにリン酸化プロテオーム情報から活性化キナーゼを推定する手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内外のゲノムワイド関連解析により、様々な疾病原因は個々の遺伝子よりもシグナルパスウェイ毎の異常に集積されており、特に癌は十数種のパスウェイに原因遺伝子が分布することがわかってきた。これらのパスウェイにはすべてリン酸化シグナルが関わっており、その異常はガンそのものの発症因子ともなり、その進行、薬剤感受性および治療予後とも深く関わる。本研究の成果により、様々なパスウェイ毎のリン酸化動態を全体として理解することが可能となり、がんをはじめとする疾病の分子基盤の解明につながるものと期待される。
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