研究課題/領域番号 |
17H03606
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 東京大学 (2019-2020) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
加納 純子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10323809)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | テロメア / サブテロメア / 染色体 / クロマチン / ゲノムDNA / 重複配列 / タンパク質 / ヒストン / ヘテロクロマチン |
研究成果の概要 |
染色体の最末端に存在するドメインであるテロメアは、特殊な繰り返しDNA配列を持ち、染色体末端の保護や細胞寿命制御など、生命維持に必須の役割を果たしている。一方、テロメアに隣接するサブテロメアは、DNA配列が完全に決定されていない、長大な重複配列を含むことから個々のサブテロメアの解析ができないなどの実験手法的困難から、その機能解析がほとんど進まなかった染色体の未開の地である。そこで本研究では、(1) 分裂酵母のサブテロメアクロマチン構造形成、および(2)サブテロメアとユークロマチン領域との境界決定の分子メカニズムを探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年飛躍的に知見が蓄積したテロメア研究とは対照的に、サブテロメア研究はまだ黎明期に留まっている。本研究は、遺伝学的解析が容易な分裂酵母の利点を活かし、世界に先駆けてサブテロメアの制御や機能を明らかにするものである。また、サブテロメア構造の異常によってサブテロメア微細構造異常症や筋ジストロフィが発症することが知られている。いずれの場合もサブテロメアに存在する遺伝子の発現量の異常が直接的原因とされるが、現在のところ、この病気に対する根本的な治療法はない。本研究によって、サブテロメアにおけるクロマチン構造や遺伝子発現維持機構の詳細が明らかになり、治療法の開発につながることが期待される。
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