研究課題/領域番号 |
17H03619
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システムゲノム科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
須山 幹太 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70452365)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 疾患モデル動物 / ラット / ターゲットキャプチャ / エクソーム / バイオインフォマティクス / 比較ゲノム / 遺伝子発現制御 |
研究成果の概要 |
疾患モデルラットについて、エクソン部位と非コード領域の保存部位を標的としたターゲットキャプチャシーケンシングを行い、疾患原因変異の探索を行った。有力な候補変異の検出には至っていないが、これまでに蓄積したシーケンスデータの解析からラット系統には祖先多型が多く残っていることを見出した。特にそのような多型は免疫系遺伝子群や嗅覚受容体遺伝子群に多く集積していた。すなわち祖先において多くのアリルが存在している領域でこのような多型が見られるものと考えられる。さらに、これらの領域では近交系であっても今なおヘテロ接合体が多数見られ、平衡選択が働いているものと解釈できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により多くのラット系統の変異情報の蓄積が進んだ。また、これらの情報を活用し、ラット系統には祖先多型が多く見られること、それらの多型が特定の領域に集中していること、さらにそういった領域には平衡選択が働いていることが示された。また本研究により蓄積した変異情報は、疾患モデルラットを対象とした連鎖解析を進めるにあたり、有用なマーカーを提供するものであり、疾患原因となる遺伝子座の効率的な絞り込みを可能とするものである。また、ゲノム編集を行う際のオフターゲットの予測にも活用できるものである。
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