研究課題
基盤研究(B)
NEAT1ノンコーディングRNA(lncRNA)を骨格に形成される核内構造体パラスペックルは、細胞内相分離を介して形成され、特定のクロマチン領域の高次構造形成に重要な役割を果たしていることが明らかになった。一方熱ストレス誘導性HSATIII lncRNAによって形成される核内ストレス体は、温度依存的な制御因子のリン酸化の場として働くことによって、温度依存的な前駆体mRNAスプライシングの制御に重要な役割を果たしていることが明らかになった。
混み合った細胞核内において、クロマチン構造や転写後遺伝子発現制御を効率よくかつ精密に制御するために、相分離した核内構造体が様々な役割を果たしていることが明らかになった。特にこの相分離空間が特定のncRNAを骨格にして形成されていることによって、核内の特定部位にそのRNAに親和性のあるタンパク質因子を集約することができ、さらにはその制御因子を介してクロマチン高次構造を規定したり、制御因子の翻訳後修飾の場として働くことを明らかにし、未だ明確ではない核内における相分離環境の意義を明確に示すことができた。
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すべて 国際共同研究 (13件) 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 9件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 14件、 招待講演 18件) 備考 (4件)
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