研究課題
基盤研究(B)
転写因子等のO-GlcNAc修飾が細胞の分化や増殖を誘導するとともに、これらタンパク質のプロテオスタシスを制御していることが知られている。このような重要性が指摘されているにも拘わらず、O-GlcNAc修飾の解析には多くの困難がある。本課題では、高感度なO-GlcNAc修飾タンパク質の検出法、修飾部位の同定方法、修飾部位特異的な抗体の作成技術、抗体を用いたO-GlcNAc修飾タンパク質の動的観察、BioID法を用いた相互作用タンパク質の特定を通して、O-GlcNAc修飾タンパク質の機能解明に通じる流れを確立した。
タンパク質の機能を制御する薬剤が多数作られることにより、さまざまな病気を治療し改善することが可能となっているが、核内・細胞質内のO-GlcNAc修飾を標的とした創薬は未だに何一つ行われていない。多くの創薬標的分子に関して、さまざまな薬剤の開発が試みられているように、今回の研究の対象とした核内・細胞質内タンパク質のO-GlcNAc修飾が新たな創薬標的分子の一つの大きな対象となりうることを示し、そのアプローチの道筋を開いた成果と考える。
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Scientific Reports
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医学のあゆみ
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