研究課題/領域番号 |
17H03650
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂根 郁夫 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (10183815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 細胞情報伝達機構 / 脂質 / ジアシルグリセロール / ホスファチジン酸 / がん / 糖尿病 / 精神疾患 / 免疫 / シグナル伝達 / がん免疫 / セロトニン神経系 / α-シヌクレイン / ホスファチジルコリン特異的ホスホリパーゼC |
研究成果の概要 |
ジアシルグリセロール(DG)キナーゼ(DGK)のα,δ,ηアイソザイム等が利用するDG分子種は,従来の定説に反し「ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転とは独立し,それぞれが異なる脂肪酸を利用する未知の経路群」により供給されることを示した.しかし,それらの経路の分子機構は未だ不明な点が多いので,DGKα,δ,ηの基質DGの産生系や産生産物ホスファチジン酸(PA)の標的の同定を含め解明することを目的とした. DGの産生系(スフィンゴミエリン合成酵素関連蛋白質)やPAの標的(α-シヌクレイン,クレアチンキナーゼ,Praja-1)に関して様々な興味ある知見が得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,これまで誰も想定していなかった,PI代謝回転とは独立した複数の「特定のDGKアイソザイムが形成する新規且つ独自のDGリン酸化経路」の全体像解明に繋がる.そして,PI代謝回転の様な「新たな一大脂質研究分野」を開拓し,脂質研究の枠組みを大きく拡張することが望める.また,これまで脂質に関して主に極性基の違いのみを考慮していた生命科学が,脂肪酸組成の違いも基盤にして生命現象を記述する「より精緻な別次元の生命科学」へ移行する一助になる. 更には,各経路が決定的に制御するメラノーマ・肝細胞癌等の種々の難治性癌(DGKα),2型糖尿病(δ),双極性障害(η)等の疾病の発症機序解明も視野に入る.
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