研究課題
基盤研究(B)
マウス胚盤胞の着床は子宮の対子宮間膜側でおこり、胎盤は子宮間膜側に形成される。受精後5.5日目には、臓側内胚葉(VE)の一部の細胞集団がシリンダー状の胚の遠位側から一つの方向に向かって移動することで前側が決まる。培養下でマウス胚の体軸形成を再現した報告は古くからあり、これらの実験から胚が自律的に体軸を形成し得ることを示されているが、子宮の環境との相互作用が胚の体軸形成にどのように影響を及ぼすかについては解決に至っていない。そこで、妊娠子宮内で子宮の軸と胚の前後軸との関係を定量的に計測する。更にこの関係が生じる要因を考察した。
哺乳類胚発生の大きな特徴は、母胎内で発生が進むことにある。マウス胚が培養下で自律的に体軸形成できることが示されている。一方で、子宮内において胚軸と子宮軸が関連することが示唆されていた。そこで、母体との相互作用は栄養供給に限らず、胚軸形成についても重要な意義を持つことを検証するという点で本研究は学術的な意義が大きい。
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