研究課題/領域番号 |
17H03697
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
栗原 大輔 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特任講師 (90609439)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 植物 / 胚発生 / 細胞運命 / 細胞間コミュニケーション / イメージング |
研究成果の概要 |
胚発生過程は、受精卵という単細胞から高等生物の複雑な構造、機能を構築するうえで基本的で重要な過程である。本研究では、胚発生過程において細胞運命制御機構に関わる細胞間コミュニケーションの分子実体を明らかにすることを目的とした。細胞外を伝わるシグナル経路としてリガンド-受容体ペアに着目して網羅的に解析した結果、候補となる変異体を発見し、原因遺伝子を同定・解析するためのデータを収集した。また、細胞内を伝わるシグナル経路を解析するための光操作技術の確立を進め、問題点・改善点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞運命転換は、植物の多能性、分化可塑性を担う重要なメカニズムである。しかしながら、植物は生きたままの観察・解析の困難さから、多数の細胞が混在する組織レベルの研究に終始しており、個々の細胞で、どのように細胞運命が変化しているのかさえ、多くは未知のままである。本研究では、頂端細胞と基部細胞というわずか2細胞の発生時期において、細胞間コミュニケーションの解析を行うことができ、細胞運命転換をする様子を追跡できるため、1細胞レベルでシグナル分子のやりとり、また細胞運命転換のメカニズムに迫った。本研究成果は胚発生だけに留まらず、植物の分化可塑性を担う普遍的なメカニズム解明に繋がると期待される。
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