研究課題/領域番号 |
17H03698
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80180826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 植物 / 微小管 / 乾燥ストレス / チューブリン / リン酸化 / MAPキナーゼ / 浸透圧ストレス / ゼニゴケ / ストレス応答 / 乾燥 / ストレス / シロイヌナズナ / 活性化 / シグナル伝達 / 環境応答 / 細胞骨格 |
研究成果の概要 |
一部の藻類と陸上植物で進化したPHS1(Propyzamide-Hypersensitive 1)はチューブリンのリン酸化活性をもつキナーゼ領域とその活性を抑制するMAPキナーゼフォスファターゼ様領域を併せ持つハイブリッド酵素であり、浸透圧変化に応答して素早く活性化される。本研究では、主にin vitroでのPHS1活性化制御再構築実験によりPHS1の自己活性化機構に関与する可能性のあるアミノ酸残基の重要性を検証した。また、ゼニゴケの3つのMAPキナーゼ遺伝子の欠損変異株を用いることにより、PHS1のストレス応答性活性化にはMAPキナーゼは必要ないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は環境変動や生物的ストレスに対して生育プログラムや代謝を恒常的に適応させている。環境ストレス応答は植物ホルモンやグローバルな遺伝子発現の変化をもたらすが、細胞骨格が関与するストレス応答の初期反応の分子機構は未解明の部分が多い。本研究成果はマイルドな乾燥ストレスが微小管再編成をもたらす分子機構に新たな知見をもたらしたものであり、作物や有用植物の乾燥適応戦略を深く理解し、乾燥ストレス下における高収量品種の育種につながると期待される。
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