研究課題/領域番号 |
17H03701
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高野 博嘉 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (70242104)
|
研究分担者 |
児島 征司 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (20745111)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
|
キーワード | 葉緑体 / バイオテクノロジー / 植物 / 進化 |
研究成果の概要 |
葉緑体は藍藻から進化したオルガネラであり、分裂によってのみその数を増やす。基部ストレプト植物は藍藻に由来すると考えられるペプチドグリカン(PG)を葉緑体分裂に用いていることを明らかにしており、本研究ではヒメツリガネゴケをモデル植物として研究を行った。葉緑体PG の化学的基本構造を明らかにするとともに、PG合成酵素MurJや分解酵素MltB、VanYがPG依存的葉緑体分裂機構へ関与することを明らかにした。また、PG依存的葉緑体分裂機構から、被子植物で見られる非依存的葉緑体分裂への進化の糸口を掴むため、裸子植物Mur遺伝子の解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の発見した、ストレプト植物における「葉緑体型PG」を研究することが本研究の一番の特色である。我々の研究により、これらの細菌由来のシステムが葉緑体分裂や分化といった植物細胞の基本システムとかかわることが明らかとなってきた。植物のエネルギー産生オルガネラである葉緑体の分裂機構を研究することは、物質生産にも関わる重要なテーマである。葉緑体分裂は、PGを持たないシロイヌナズナや紅藻シアニディオシゾンで精力的に研究されてきたため、PGを持つコケの葉緑体分裂機構の解析は、基部ストレプト植物における一般性とともに、葉緑体分裂機構の進化に迫ることができる研究である。
|