研究課題
基盤研究(B)
アオサ藻綱に属するショウジョウアオノリとスジアオノリはその雌雄配偶子が同形から異形へわずかに進化した種である。大きさという変動しやすい量的形質から、左右の非対称性という一義的な形質に目を転ずると、眼点と接合装置の位置が雌雄で逆転している。雌雄に大きさの差が生じる前から、左右の非対称性があることがわかっている。雌雄性とはこの非対称性のことなのだろうか? オルガネラの母性遺伝はどうかかわっているのか?ゲノム解析で明らかになった交配型(MT)領域を手がかりに性決定の起源と進化に迫った。
アオサやアオノリはふりかけ海苔などに加工されることもあって日本人には馴染み深い。海でこれらの海藻を手に取って見ると、細胞が二層膜状に並んだものと一層チューブ状のものとがあり、前者をアオサ、後者をアオノリと呼んでいる。細胞が二層か一層かで食感や香りに大きな違いが生じる。一方、海水の富栄養化などが原因で、アオサやアオノリが大量繁殖すると緑潮(グリーンタイド)となる。2008年の北京五輪セーリングコースに押し寄せた大量の海藻は記憶に新しい。その原因は冨栄養化だけでなく、アオサやアオノリが性を喪失し不稔化するところが大きいことがわかってきている。それは本研究の主要テーマに直結することでもある。
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