研究課題/領域番号 |
17H03712
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
谷 時雄 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (80197516)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | ノンコーディングRNA / セントロメア / ヘテロクロマチン形成 / 染色体分離 / 分裂酵母 / ヒト培養細胞 / ノンコーディングRNA / 染色体動態 / YB-1 / リン酸化 / 染色体 / ヘテロクロマチン / イントロン / RBMX / 発現制御 / 遺伝学 / 遺伝子 / 細胞・組織 / 進化 |
研究成果の概要 |
染色体の娘細胞への正確な分離は、生命の維持継承において極めて重要である。染色体分離にはセントロメア領域のヘテロクロマチン化が必須である。分裂酵母では、セントロメアから転写される非翻訳性RNA (ncRNA)がRNA干渉機構を介してセントロメアヘテロクロマチン形成を行う。本研究では、染色体構築及び分離におけるセントロメアncRNAの機能を、分裂酵母変異株とヒト培養細胞のそれぞれを用いて分子レベルで解析し、染色体動態におけるncRNAの普遍的な役割と、それぞれの生物種特異的に進化した機構の一部を解明することに成功した。本研究の成果は、新たな抗がん剤開発等に役立つことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、分裂酵母とヒト培養細胞の双方を解析に用いて、得られた結果をお互いにフィードバックしながら相互補完的に進めたことで、生物種間で保存された普遍的な制御システムと、生物多様性をもたらす種特異的な機構を明らかにし、「RNA染色体学」とも呼ぶべき新たな分野を切り拓き、生命の基本原理に迫ることができた点にある。今後更に研究を展開することによって、セントロメアncRNAの機能と作動原理の進化的意義を含めた解明により、細胞分化、癌化、更には、生命の進化に関する新たな知見が得られ、その応用研究として新たな作用機構の抗がん剤開発等が期待される。
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