研究課題/領域番号 |
17H03718
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
横山 潤 山形大学, 理学部, 教授 (80272011)
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研究分担者 |
福田 達哉 東京都市大学, 情報工学部, 教授 (00432815)
藤山 直之 山形大学, 理学部, 教授 (90360958)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
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キーワード | 共生 / 寄生 / 植物 / 植食性昆虫 / 真菌類 / バクテリア / 進化 / 生物多様性 / 菌類 / 生物間相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究では、植物と植食性昆虫の関係に与える根圏共生微生物の影響を明らかにすることを目的とした。研究系として、ハシリドコロ(ナス科)―ルイヨウマダラテントウ及びクララ(マメ科)―チョウ目昆虫を用いた。根圏共生微生物相の解析(単離法、メタゲノム解析)の結果、ハシリドコロからはIlyonectria、Ceratobasidiumが広範囲で得られ、クララではMesorhizobiumを中心とした根粒菌相を持っていた。感染実験により、一部の微生物との共培養は根の成長に有意な正の効果があることが示された。また、植食性昆虫の発育に与える影響は、植物の地域集団ごとに異なっている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物と植食性昆虫の関係は、両生物群の多様化を促す共進化の顕著な実例である。この関係を通して、植物は様々な防御機構を持つに至った。共生微生物は植物の成長を促進することがあり、防御物質を作る場でもある根の発達促進は、地上部を食べる昆虫にも影響する可能性がある。この3つの生物の関係がわかれば、植物と昆虫の関係の進化に新しい視点が加えられる。 本研究では、根の共生微生物の昆虫への影響を直接的に示すことはできなかったが、共生微生物が植物の成長を促進する可能性が示された。植物の地域集団によって植食性昆虫の成長に影響があることもわかり、これらを今後つないで、これら3つの生物の関係を明らかにしたい。
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