研究課題/領域番号 |
17H03726
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西村 欣也 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (30222186)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | Reaction norm / Developmental trajectory / Cannibalism dimorphism / エゾサンショウウオ / Induced dimorphism / cannibalism / cannalization / Hynobius retardatus / Cannibalism domorphism / induced dimorphism / indirect interaction / induced morphology / 相互作用誘導型Reaction Norm / 共食い / Reaction Norm / Social Interaction / Phenotypic Plasticity / Morphometrics / Cannibalism |
研究成果の概要 |
共食い現象をその種に属する個体に備わったreaction normの発現と捉える。共食いは個体間相互作用を通して発動するからだ。エゾサンショウウオでは、幼生期の集団で共食いが誘発される。本研究では、このエゾサンショウウオのcannibalism reaction normが、共食いに関連するどのような表現型多型を導くかを調べる研究を行なった。低密度集団の一型、高密度で共食いが生じる集団における二型の、合わせると三型が生じた。共食い集団の二型中の各個体の形態バリエーションは、集団における共食いイベントと相関があり、その一部は形態機能から説明できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エゾサンショウウオの共食いは、両生類の幼生期間の一時期に、表現型可塑性によって生じる著しい形態変化を伴う現象だ。進化行動生態学者は、共食いの機能、共食い形態の機能、共食い形態にならない個体の適応性、形態、その機能などについて興味を抱く。進化発生学者は、それらに形態の発現パターンや発現メカニズムに興味を抱く。自然観察や生物採集に夢中な小学生や中学生が、身近な池にいるこの両生類の見せるダイナミックな生活史の様相にワクワクする。本研究は、こうした生物科学研究分野や自然教育分野に、共食い現象についての科学的理解とさらなる探求への刺激を提供する。
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