研究課題/領域番号 |
17H03729
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高橋 佑磨 千葉大学, 大学院理学研究院, 特任助教 (00707622)
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研究分担者 |
村上 正志 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (50312400)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2017年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 移住荷重 / 適応進化 / チリメンカワニナ / 遺伝子流動 / 確率的進化 / 分布 / カワニナ / 適応 / 集団遺伝学 / 河川 / 進化 / 分布拡大 / 汽水 |
研究成果の概要 |
生物は新規環境への適応を繰り返すことにより、分布域を拡大しつづける可能性があるが、現実には、各生物種の分布は限定的である。このようなパラドクスは遺伝子流動により説明できる可能性がある。本研究では、河川の上流から下流に向かって個体が流されることにより下流側では環境にミスマッチな個体が増加することで下流側での適応進化が阻害されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物の分布限界(北限や標高限界)はどのように成立するのか?これは、生物の分布パターンを理解・予測しようとする生態学の基本的な興味である。しかし、分布限界の成立機構、すなわち、分布域外の環境への新たな適応進化が抑制される機構の検証はほとんどない。本研究は、河川性カワニナを用い、確率的進化と適応進化、生態的動態の3者相互作用の視点から汽水適応の成否や河口での分布限界の成立の機構を実証した。一連の成果は個々の生物の分布域の成立メカニズムを明らかにすることやその重ね合わせとしての生物多様性の理解に貢献するものである。
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