研究課題/領域番号 |
17H03734
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野田 雄介 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70578864)
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研究分担者 |
日浦 勉 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70250496)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 森林構造 / 二次遷移 / 気候 / 競争 / 成長 / 光競争 / ドローン / 樹冠 / 常緑樹・落葉樹 / フェノロジー / 共存 / 資源利用 / 森林 / 多種共存 |
研究成果の概要 |
森林の高さや森林構造の空間的・時間的違いを統一的に理解することは森林生態学の重要な課題である。樹木の高さ成長は、光をめぐる軍拡競争であり、高さ成長に伴うベネフィットとコストのバランスによって決まると考えられる。本研究は、生育期間中の日射エネルギーが異なる3つの生態系(熱帯、暖温帯、冷温帯)において、樹木がどのように成長し、森林を形成するかを明らかにするために、各気候帯において、様々な林齢を含むように森林プロットを設置し、樹木の現存量や成長、光獲得量、光利用効率を計算した。これらの調査結果から、森林の成長パターンと森林構造の違いを、光獲得効率と光利用効率の観点から統一的に説明できるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
なぜ森林は大きいか、どうして森林の形は気候や場所によって異なるか、そのような疑問に答えるためには、樹木の成長の本質を理解しなければならない。樹木が大きく(高く)成長する理由は、光をめぐる競争にある。周りよりも少しでも高いことが、光をより多く獲得し、より大きな成長に繋がる。一方で、高くなるにつれて、力学的・生理学的に負担も大きくなる。したがって、樹木がどこまで高くなるかは、光獲得というベネフィットと、体を支えるコストのバランスによって決まると言える。本研究は、このバランスの関係に着目し、様々な気候帯や林齢の森林を比較し、森林の時空間的な違いを統一的に理解することを目指し、多くの成果を得た。
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