研究課題/領域番号 |
17H03740
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
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研究分担者 |
齋藤 俊行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (10170515)
草野 洋介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70325637)
青柳 潔 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80295071)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | HTLV-1 / 動脈硬化 / 生理人類学 / 慢性炎症 / 生理的多型性 / 人類学 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
本研究は、一般住民のヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1)感染状況を明らかにするとともに、HTLV-1感染と動脈硬化を含む慢性炎症との関連解明を目指したコホート研究である。2014年度から2017年度の検診受診者2,184人のHTLV-1陽性者は406人(18.6%)であり、HTLV-1感染者が非感染者に比べ動脈硬化が進行していることを証明した。また、HTLV-1感染者で歯周疾患が有意に進行しており、この関係は動脈硬化の有無が決定要因になっていると考えられた。さらに、HTLV-1感染はサルコペニアと有意な相関を認めた。本研究によって、地域住民4,763人のコホート研究体制を整えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1は成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)やHTLV-1関連脊髄症(HAM)の原因ウイルスであり、HTLV-1感染者は非感染者に比べて有意に総死亡率が高いことが、複数の研究によって証明されている。その原因として、HTLV-1がATLLやHAM以外にも多くの疾患に関わっていることが指摘されているが、議論が分かれているのが現状であり、今回の研究成果が、長年にわたるHTLV-1と多疾患との関連に結論を提供する可能性がある。また、本研究の発展によって、世界中に存在する数多くのHTLV-1感染者の健康問題に貢献する研究につながる可能性があり意義深い。
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