研究課題/領域番号 |
17H03741
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
岡崎 和伸 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (70447754)
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研究分担者 |
横山 久代 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授 (10647829)
今井 大喜 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 講師 (40614483)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 体温調節能 / 加齢 / 暑熱環境 / 運動トレーニング |
研究成果の概要 |
高齢者の暑熱環境下における温度感覚の劣化は全身持久力の低下によって引き起こされるという仮説を以下の3つの研究から検証した。受動加温時の全身の温熱感覚、皮膚の温・冷感覚閾値について、研究1では、全身持久力の等しい低体力の若年者と高体力の高齢者を比較し、全身の温熱感覚は両者で差はないが、皮膚の温覚閾値は高齢者で高いことを示した。研究2では、高体力の高齢者と低体力の高齢者を比較し、全身持久力の向上に伴い全身の温熱感覚および皮膚の温・冷覚閾値の向上することを示した。研究3では、高齢者において持久性トレーニング前後に測定を行い、全身の温熱感覚および皮膚の温・冷覚閾値の向上しないことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、皮膚および深部の温度感覚受容の詳細な経路が解明され、TRPVチャネルなどの温度センサーの詳細が明らかになってきている。しかし、ヒトにおいて温度感覚と生体諸機能との関連について検討した研究は極めて少ない。本研究は、高齢者の暑熱環境下における温度感覚の劣化の一部は、全身持久力の低下によって引き起こされることを示した点で学術的意義が高い。また、本研究の成果は、高齢者の熱中症予防のための、科学的根拠に基づいた安全で効果的な方法の開発の重要な基礎データとなる点で社会的意義が高い。
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