研究課題
基盤研究(B)
ミトコンドリアと核は相互に依存した関係にある。核内のDNA脱メチル化は鉄硫黄クラスターを補因子として必要とし、鉄硫黄クラスターの生合成系はミトコンドリアの内膜タンパク質を通じて排出されるグルタチオンに依存していると考えられている。シロイヌナズナの変異体選抜から、この経路のいくつかの因子を単離してきた。本研究では、育種利用も見据えてイネのミトコンドリア内膜に存在すると考えられるOsATM3遺伝子に着目し、ゲノム編集個体を作成し表現型解析などを進めて来た。その結果、osatm3ホモ接合体の胚乳における表現型がイネのDNA脱メチル化酵素ROS1aの表現型に酷似していることなどが明らかとなった。
ミトコンドリアから核へのエピジェネティックなレトログレードシグナルには不明な点が多い。今回、核においてDNAメチル化の消去を行うDNA脱メチル化酵素の変異体と、DNA脱メチル化酵素に必要とされる補酵素の生合成の初発段階を担うミトコンドリア内膜のATM3トランスポーターの
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Frontiers in Plant Science
巻: 9 ページ: 1-13
10.3389/fpls.2018.00266