研究課題/領域番号 |
17H03750
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
寺地 徹 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (90202192)
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研究分担者 |
山岸 博 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (10210345)
木村 成介 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (40339122)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 葉緑体形質転換 / 自律複製 / タバコ / 複製起点 / 葉緑体ゲノム / プラスミド / 形質転換ベクター / 葉緑体 / 形質転換 / ベクター / シャトルベクター / パーティクルボンバードメント / 遺伝子組換え / 斑入り / 組換え / 葉緑体DNA / レタス |
研究成果の概要 |
本研究は、葉緑体の形質転換に使用可能な自律複製型プラスミドベクターの開発を目的とした。そのため、タバコ葉緑体ゲノム全長の96%をカバーする種々の葉緑体DNA断片を大腸菌のプラスミドベクターへクローニングした後、これらのプラスミドをパーティクルボンバードメント法でタバコの葉に撃ち込んだ。その結果,14種類の異なるプラスミドで形質転換体が得られ、これらの葉緑体DNA断片が導入プラスミドに葉緑体内での自律複製能を付与することがわかった。プラスミドの一つを用いて葉緑体へgfp遺伝子の導入を試みたところ、GFPを発現する個体が得られたので、本研究で目的とするプラスミドベクターが作成できたと結論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
葉緑体の遺伝子組換えは、導入遺伝子が母性遺伝するため花粉を通じて環境中へ拡散する恐れがないこと、導入遺伝子のコピー数が多く産物が大量に得られることなど、組換え作物の作出方法として利点がある。しかし通常、葉緑体ゲノムに遺伝子を導入するためには、偶然生じる相同組換えによるため、効率が高いとは言えない。そこで本研究では葉緑体DNA断片を利用して、葉緑体の中で自律複製する新たな形質転換ベクターを開発し、外来遺伝子(gfp)を葉緑体へ導入することに成功した。将来このベクターは、葉緑体の組換え作物を効率良く作出することに貢献する。
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