研究課題/領域番号 |
17H03752
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 公益財団法人岩手生物工学研究センター |
研究代表者 |
阿部 陽 公益財団法人岩手生物工学研究センター, ゲノム育種研究部, 主任研究員 (80503606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | イネ / NAM / GWAS / QTL / 葉身形態 / SPAD / Nested Assocation解析 / 多収性 / Noted Association解析 / NAM解析 / ソース能 / 群落構造 / Nested Association解析 |
研究成果の概要 |
東北地域の主力水稲品種「ひとめぼれ」を共通親とする20組合せ約3,000 RILs (F8~F10) のイネNested Association Mapping 集団を用いて、群落構造に関与する葉身形態や分げつ角度などについてGWASを実施した。全3,000RILsの全ゲノムリシーケンスから、278,947 SNPsから成るGWAS用Genotypeデータセットを構築した。GWASから、葉身幅、SPAD値、分げつ角度において既知遺伝子が原因と推察される主要QTLに加えて、多数のマイナーQTLを検出した。これらQTLの原因遺伝子の同定および機能解明により、イネ多収性ゲノム育種の進展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立されたイネNested Association Mapping 集団とその高密度genotypeデータセットは、今後の基礎研究において有用な遺伝資源である。このNAM集団を用いることによって、多数のQTL遺伝子の同定のみならず、遺伝子間相互作用(エピスタシス)や遺伝子環境間相互作用の解明が達成でき、多収性のような複雑形質の遺伝学的理解が進むことが期待できる。さらには、ゲノム育種による迅速な品種改良によって、グローバルな食糧生産および国内の省力低コスト生産の課題解決に寄与するものである。
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