研究課題/領域番号 |
17H03754
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤野 介延 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (80229020)
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研究分担者 |
森下 敏和 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 場長 (30414949)
山田 哲也 北海道大学, 農学研究院, 講師 (70374618)
津釜 大侑 北海道大学, 農学研究院, 助教 (10726061)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 果皮 / ダッタンソバ / ダイズ / 裂莢 / 裂皮 / AGAMOUS / 裂莢性 / 食用作物 |
研究成果の概要 |
脱皮が容易なダッタンソバ品種をライスタイプといい、単一の遺伝子によって決定されるが、この遺伝子は不明だった。非ライスタイプでは表皮下の細胞の並層分裂が生じ、これらの細胞層が後に木化し、果皮の機械的強度が増加するが、ライスタイプではこの表皮下の細胞の並層分裂が生じないことが判明した。RNAシーケンスでは、ダッタンソバ(FtAG)のAGAMOUSオルソログのmRNAの一部がライスタイプに存在しないことが判明した。後代の連鎖解析により、FtAGが並層分裂を起こす細胞の分化を促進し、果皮の強度が増加する表現型を決定する遺伝子の候補であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダッタンソバは機能性成分であるルチンをフツウソバの100倍以上含有しており、近年食味も改善され機能性食品として高い評価を得ている。しかしながら、ダッタンソバのそば殻は剥けにくく、製粉時の収量の低下や雑菌の混入による品質の低下をまねいている。ダッタンソバの果皮が薄く剥けやすくなる原因遺伝子を本研究で特定したことにより、育種の遺伝子マーカーとしての利用が可能となり、加工特性が向上した新たな品種の育成に貢献するものである。
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