研究課題/領域番号 |
17H03755
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本間 香貴 東北大学, 農学研究科, 教授 (60397560)
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研究分担者 |
田中 佑 京都大学, 農学研究科, 助教 (50634474)
中野 聡史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 主任研究員 (80414621)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 大豆 / 群落光合成 / 非定常状態 / シミュレーションモデル / 群落表面温度 / リモートセンシング / 葉群動態 / 蒸散速度 / ダイズ / 群落光合成モデル / 熱収支 / 光合成誘導反応 |
研究成果の概要 |
群落表面温度計測を基盤とする非定常状態における大豆の群落光合成方法について検討を行った.そのために(1)非定常状態における個葉光合成速度のモデル化,(2)群落表面温度計測に基づく群落抵抗値評価,(3)葉群の垂直分布動態評価,(4)茎熱収支法による蒸散流計測を行った.各項目についてそれぞれ論文等による公表を行うとともに,応用的展開も行った.例えば葉群の垂直分布動態評価においては,追加の計測を行うことにより混植群落の葉群垂直分布を非破壊で簡易に計測できることを示した.(1)~(4)の結果をもとに群落光合成モデルを作成した.今後同化箱法による炭素収支と比較検討を行い,改良を目指す予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個葉光合成速度がそのままでは群落光合成を反映しないことは古くから知られており,Monsi and Saekiによるモデルを基にした群落光合成評価が行われてきた.窒素の垂直分布を導入したモデルなどへ発展してきてはいるものの,核となる個葉光合成速度は定常状態で得られた光―光合成曲線が用いられている.しかしながら作物は光に対して常に一定のパフォーマンスを示すわけではなく,飽差の増大や日射の急激な変動により光合成速度を低下させる.本研究で得られた知見は現実の栽培群落での適用を想定しており,品種や栽培法の開発に貢献するものと考えられる.
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