研究課題/領域番号 |
17H03771
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹本 大吾 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (30456587)
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研究分担者 |
近藤 竜彦 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (30362289)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 病害抵抗性 / ナス科植物 / ジャガイモ疫病菌 / 植物病害抵抗性 / 分泌タンパク質 |
研究成果の概要 |
ジャガイモ疫病菌は、世界4大作物の1つであるジャガイモの重要病原菌である。一方、同じナス科のベンサミアナはジャガイモ疫病菌に抵抗性を示す。本研究では、ベンサミアナの疫病菌抵抗性に必須な分泌タンパク質SAR8.2mの機能解析を行った。種々のPhytophthora属菌に対するSAR8.2m遺伝子サイレンシング株の抵抗性を調べ、SAR8.2mは卵菌に対する非宿主抵抗性に関与することを示した。疫病菌感染時の活性酸素生成や過敏感細胞死誘導はSAR8.2mサイレンシング株で顕著に低下した。また、Yeast two hybrid法を用いて、SAR8.2mと相互作用する疫病菌の標的候補因子が単離された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ナス科植物のPhytophthora属菌への抵抗性に機能する新規分泌タンパク質SAR8.2mの解析を行った。SAR8.2m遺伝子をサイレンシングした植物では、一部のPhytophthora属菌への抵抗性が低下する一方で、糸状菌および細菌に対する抵抗性に影響は認められず、SAR8.2mは特定の病原菌の感染行動を抑制するという特徴的な機能をもっていることが示された。また本タンパク質は広範な疫病菌の病害抑制に機能することから、疫病抵抗性の高い植物の育成に利用できる可能性が示された。
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