研究課題/領域番号 |
17H03775
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 流通経済大学 (2018-2020) 茨城大学 (2017) |
研究代表者 |
後藤 哲雄 流通経済大学, 経済学部, 教授 (60178449)
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研究分担者 |
北嶋 康樹 茨城大学, 農学部, 准教授 (00431651)
坂本 洋典 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 研究員 (70573624)
粥川 琢巳 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主任研究員 (70580463)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | ダニ・線虫管理 / 系統関係 / ゲノム |
研究成果の概要 |
形態的特徴による種同定が極めて困難なハダニの超高速識別法確立のため、1. RNA-Seq(全転写産物解析)を用い、網羅的に種特異的配列を抽出。2.1で設計したプライマーでPCRを行い、種特異的な増幅を確認。その際、マルチプレックスPCRを念頭に、PCR増幅産物長が種ごとに異なるプライマーセットを設計。3.プライマーセットを混合したマルチプレックスPCRの条件を検討し、1本のPCRチューブで最大6種の識別が可能な条件を確立。4.DNA抽出に要する時間削減のため、生きたダニ1匹から直接、又はすり潰した液によるPCR条件を設定。最終的にハダニ11種12系統を約1.5時間で同定可能な手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多数の農業害虫を含むハダニにおける害虫種の簡易識別は、農業や検疫の現場で広く望まれる。本研究の成果は、特別な機器を必要とせず、PCR法の応用により、1.5時間という短時間で害虫種のハダニの識別に成功し、普及しやすい識別技術として社会の要請に応えるものである。また本研究では、RNA-Seq(全転写産物解析)により得られた大規模データから種特異的配列を得る手法を開発し、学術的にも大きく貢献した。
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