研究課題/領域番号 |
17H03779
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
江澤 辰広 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (40273213)
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研究分担者 |
曾根 輝雄 北海道大学, 農学研究院, 教授 (00333633)
増田 税 北海道大学, 農学研究院, 教授 (60281854)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | アーバスキュラー菌根菌 / 共生 / 酸性土壌 / 菌類ウイルス / トランスクリプトーム / 土壌リン分画 / リン酸 / 耐酸性 / ウイルス / 遺伝子サイレンシング / 菌類ウィルス / 耐酸性遺伝子 / 植物ウィルスベクター |
研究成果の概要 |
酸性土壌は世界中に分布しており、植物の生長の主要な制限因子である。本研究は、菌根共生による耐酸性形質獲得機構の統合理解を目指す。我々が強酸性土壌から単離したアーバスキュラー菌根菌Rhizophagus clarus RF1株が共生することで植物の耐酸性は著しく高まるが、この時、R. clarus RF1株では、活性酸素消去遺伝子やマグネシウム輸送体遺伝子の発現が上昇した。また、この株に共生しているウイルスRcMV3の存在量も土壌pHの低下に伴って増加した。これらのことは、RF1株の耐酸性には、マグネシウム恒常性の維持やウイルス共生によるストレス耐性の向上が関わっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸性土壌における植物の定着機構や定着促進の研究は、食糧生産だけでなく、環境保全の見地からも社会的に重要な課題である。本研究から、植物単独では適応できない劣悪環境も微生物強制により突破できるということが示されると共に、その分子機構の一端が明らかにされた。さらに、土壌化学的知見を耐性遺伝子の探索に利用するという、「土壌」「共生」「分子」を繋ぐ研究の端緒となった点は、学術的に重要な進展となったと言える。
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