研究課題/領域番号 |
17H03787
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 敬悦 東北大学, 農学研究科, 教授 (50312624)
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研究分担者 |
藪 浩 東北大学, 材料科学高等研究所, 准教授 (40396255)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 糸状菌 / 界面活性タンパク質 / 自己組織化 / 応用微生物学 / 微生物機能 / 界面活性 |
研究成果の概要 |
糸状菌は固体高分子を分解して地球規模の物質循環に寄与する。固体に生育する糸状菌は、界面活性蛋白質Hydrophobin(HP)を分泌する。HPは糸状菌細胞表層を被覆し、糸状菌と固体又は空気界面を形成して標的接着に機能する。またHPは固体表面に結合した後に固体分解酵素をリクルートして固体分解を促進する。HPは界面で多様な生物機能を示すが、HPの固体表面への結合・自己組織化過程は不明である。本研究では生化学と界面化学の手法を融合させ、様々な化学構造の固体表面を作製して、表面へのHPの結合・自己組織化過程、自己組織化HPと酵素の相互作用過程を可視化・定量化して、それらの分子機構を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では従来の微生物学的および生化学的手法に加え、新たに界面化学的手法を導入して、様々な化学構造を有する固体表面を作製してHydrophobin (HP)と固体表面との相互作用とその後のHP自己組織化構造形成過程を可視化・定量化(動力学的)した。また固体高分子分解酵素のHP自己組織化構造への吸着過程の可視化にも成功した。これら研究は、申請者らが独自に開拓した研究領域の知見に基づき発展させたものであり独創的である。本成果は、糸状菌の感染や高分子分解の分子機構の理解に貢献するのみならず、感染防除やバイオマス分解、HPの免疫ステルス素材としての利用を目指す生物模倣技術への発展も期待される。
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