研究課題
基盤研究(B)
Ideonella sakaiensisはPETを分解して栄養とすることが可能である。本研究では、I. sakaiensisが効率的にPETを分解する仕組みを探り、以下のことが明らかとなった。(1)PETaseの基質結合部位に変異導入を行い、PETaseの高いPET基質特異性はこれらのアミノ酸残基の影響が大きいことが明らかとなった。(2)I. sakaiensis遺伝子破壊系の構築に成功し、Δpetase株、Δmhetase株を構築した。(3)プロテオミクス解析から、新たにPETオリゴマーに加水分解活性を有する酵素を見出した。
(1)PETaseのPETに対する基質特異性の高さに貢献するアミノ酸残基が明らかとなった。これらを他のPET加水分解酵素に置換導入することで、機能改良につながることが期待できる。(2)I. sakaiensis遺伝子破壊系により、本菌の持つ遺伝子の生理学的な機能解析を行うことが可能となった。また、本菌の代謝系を人工的に改良し、有用物質生産につなげるなど、代謝工学への応用が可能となった。(3)新酵素の発見により、本菌のPET代謝への理解を進めることができるようになった。
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