研究課題/領域番号 |
17H03795
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
井沢 真吾 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 准教授 (10273517)
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研究分担者 |
渡辺 大輔 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30527148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 優先的翻訳 / 高濃度エタノールストレス / 翻訳抑制ストレス / 翻訳制御 / 発酵・醸造 / RNA結合タンパク質 / 酵母 / BTN2 / 醸造 / ストレス |
研究成果の概要 |
高濃度エタノールストレス下での優先的翻訳機構について解析を進め、BTN2の優先的翻訳にRbp26などのRNA結合タンパク質が不可欠であることを見出した。また、高濃度エタノールストレス下でRbp26に結合するmRNAを解析し、BTN2と同様に優先的に翻訳される遺伝子を新たに同定した。さらに、優先的に翻訳される遺伝子がストレス処理時間とともに変動することを見出した。Rbp26に結合するmRNAを分析することで優先的に翻訳される遺伝子を効率的に同定することや経時的な変動を把握することが可能であり、高濃度エタノールストレス下での遺伝子発現に関して有効な解析手法が確立できたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、翻訳抑制ストレス下(高濃度エタノールストレス下)で優先的・選択的に酵母の遺伝子(mRNA)が翻訳される際に、特定のRNA結合タンパク質が重要な役割を担うことを初めて明らかにした。また、このRNA結合タンパク質に結合するmRNAの分析を通じて、優先的に翻訳される遺伝子の効率的な同定を可能にする方法を新しく提示した。本研究の成果は、翻訳が強く抑制される日本酒やワインの醸造過程終盤の酵母の生理、とりわけストレスに対する対処能力を解明するうえで有力な手段及び情報を提供するものである。
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