研究課題/領域番号 |
17H03813
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
園山 慶 北海道大学, 農学研究院, 教授 (90241364)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 食品機能 / プレバイオティクス / プロバイオティクス / 腸内細菌叢 / microRNA / エクソソーム / プレ/プロバイオティクス / 細胞外小胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、難消化性オリゴ糖摂取がマウスの結腸粘膜固有層リンパ球における一群のmicroRNA(miRNA)発現を増加させることを見出した。それらのmiRNAの多くは、通常マウスにおいて無菌マウスに比して高発現するmiRNAと一致した。これらの知見は腸内細菌が宿主の腸管免疫の恒常性に影響を及ぼすときにmiRNAによる遺伝子サイレンシングが関与することを示唆する。また、これらのmiRNAのmimicをヒトT細胞リンパ球細胞株Jurkatに導入し、標的遺伝子を探索するとともにT細胞分化への影響を解析する実験系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プレバイオティクスやプロバイオティクスなどの腸内細菌叢を変化させる食品が健康効果を発揮する機序は十分に理解されていない。microRNAはタンパク質に翻訳されない短鎖のRNAで、さまざまな遺伝子の発現調節に関わっている。本研究ではこのことに着目し、腸粘膜のリンパ球においてmicroRNAによる遺伝子発現調節に腸内細菌叢が影響を及ぼすという、これまで知られていなかった現象を明らかにしており、これは食品が腸内細菌叢を介して健康効果を発揮する際の機構の理解に新しい道を開くものである。
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