研究課題/領域番号 |
17H03842
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松下 泰幸 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (60335015)
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研究分担者 |
福島 和彦 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80222256)
青木 弾 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (80595702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | リグニン / 機能性物質 / 成長促進剤 / イネ / ニンニク / 根 / 成長促進 / 水熱処理 / カチオン性ポリマー / アニオン性ポリマー / バイオマス / 農林水産物 |
研究成果の概要 |
カチオン基やアニオン基をリグニンに導入し、それらを用いて機能性物質に変換することを試みた。リグニンには、最も反応性が低いと思われる酸加水分解リグニン(SAL)を選択した。このSALをアルカリ水熱処理に供することにより、水溶化することを見いだし、その化学構造を解析したところ、酸性基であるフェノール性水酸基やカルボキシル基が導入されていることが分かった。 この水溶化したHSLをカチオン化したところ、染料廃液の凝集処理剤への適用が可能であった。また、カルボキシル基を導入したところ、石こうの分散剤に応用可能であった。 水溶化したHSALの生理活性性を調べたところ、植物の根の成長促進作用が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気中の二酸化炭素増加が明らかとなり、化石資源依存の脱却および再生可能資源への転換が早急の課題となっている。再生可能資源の中でも特に木質バイオマスは豊富な賦存量を誇り、かつ、食料と競合しないことから、その有効活用技術の開発は最優先課題だといえる。本研究では、これまで有効活用されていなかったリグニンに着目し、見事、カチオン性吸着凝集剤、石こう分散剤、植物成長促進剤に変換することができ、石油由来でなくバイオマスから創製できたことは社会的に非常にインパクトがある。
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