研究課題/領域番号 |
17H03863
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
引間 順一 宮崎大学, 農学部, 教授 (70708130)
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研究分担者 |
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 助教 (60263125)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 魚病細菌 / インフラマソーム / ゲノム編集 / メダカ / ヒラメ / LPS 認識 / LPS認識 / 魚病 / 感染症 / 免疫 / LPS / CRISPR/Cas |
研究成果の概要 |
本研究課題では、魚類のリポ多糖(LPS)認識機構を利用した細胞内寄生細菌への感染防御法の開発に挑戦した。魚類におけるLPS認識機構は哺乳類とは異なっており、今回着目した魚類のインフラマソーム関連分子の働きについては大きな違いがあった。興味深いことに、本研究において作製したインフラマソーム関連分子のノックアウトメダカを用いた解析から、Casp1やASCが炎症応答やパイロトーシス(炎症性細胞死)の誘導に重要であり、細胞内寄生細菌Edwardsiella piscicidaを含む魚病細菌に対するこれらの分子の防御能の重要性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類のエドワジエラ症は細胞内寄生細菌による感染症のため、効果的な疾病対策が困難とされてきた。その中でリポ多糖(LPS)の免疫賦活効果に着目し、インフラマソーム関連分子の機能について解析してきた。今回解析したメダカにおいて、インフラマソーム関連分子がエドワジエラ症に対して重要な生体防御能を示したことは、今後の本感染症対策法の開発に重要な発見である。また、哺乳類同様、魚類においてASCやCasp1によりパイロトーシスが誘導されることを解明した事実は、分子進化的検知から見ても今後の細胞死研究にとって非常に重要である。
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