研究課題/領域番号 |
17H03873
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
後藤 理恵 (風藤理恵) 愛媛大学, 南予水産研究センター, 准教授 (70399997)
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研究分担者 |
松原 孝博 愛媛大学, 南予水産研究センター, 教授 (60443389)
斎藤 大樹 愛媛大学, 南予水産研究センター, 准教授(特定教員) (90396309)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | スマ / ゲノム編集 / 次世代育種システム / 不妊化 / 借腹 / 低妊化 / 生殖細胞 / 借腹生産 / 宿主開発 / 生殖系列キメラ / 細胞分取装置 / キメラ / 始原生殖細胞 / マグロ類 / 性分化 / dnd / tyr / slc24a5 / CRISPR / 生殖細胞移植 / tyrosinase / dead end / 生物工学 / 海産魚 |
研究成果の概要 |
海産魚配偶子生産システムは、従来の選抜育種の難しいマグロ類の育種を可能にする新たな養殖用種苗生産技術である。このシステムは魚類の借腹生産を軸としており、優良個体(ドナー)の生殖細胞を他個体(宿主)の生殖腺を借りてドナー由来の配偶子を得るものである。本研究は、南方系小型マグロ類のスマを用い、宿主の不妊化誘導技術の開発を行った。まず、不妊化系統作出に向けての基盤的研究として、体色関連遺伝子のゲノム編集を行い、スマのゲノム改変が可能であることを確かめた。次に、ゲノム非改変技術として、遺伝子の発現抑制や強制発現による不妊化または低妊化方法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水産庁が掲げる「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに主要養殖魚の人工種苗比率100%など環境負荷に配慮した養殖業への転換を目指している。これら目標を達成するには、育種完全養殖は不可欠である。借腹生産が可能になると、選抜育種の困難な魚種やあらゆる形質を考慮した育種が可能になる。このことから、海産魚配偶子生産システムの必要性は今後ますます高まると考えられる。借腹 魚での効率的な配偶子生産の鍵となる宿主不妊化技術を本研究で確立できたことは、マグロ類育種にとって大きな前進である。また、育種技術の一つとしてゲノム編集に向けた基盤情報がスマで整備されたことは学術的意義が高いといえる。
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